蒸し暑い大安の早朝は窓から

蒸し暑い大安の早朝は窓から

作家の江國香織の物語に表れる女性は、どことなくクレイジーだ。
話に出せば、ホリーガーデンの果歩。
他にも、スイートリトルライズの瑠璃子。
それと、ウエハースの椅子の女性画家など。
江國香織の隠れた部分を、極端にして表した形かもしれない。
一番クレイジーだと思うのが、神様のボートの葉子だ。
奇跡的に迎えに来るかもしれないあのひとのために、色々なところに引っ越しをする。
恋人を忘れることなく、絶対会えると確信して。
ついには「ママは現実を生きていない」と、愛娘の草子に言われるが、彼女には全くよく理解されない。
このシーンが、このストーリーの一番クレイジーなところだ。
実際にウエハースの椅子には絶対に座りたくないけれど、神様のボートには乗ってもいい。
江國香織さんの書く、クレイジーでも美しくて少々病んだ女性たちが大大大好きだ。

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